結婚生活の中で、夫とのセックスレスに悩む女性は少なくありません。

 

夫が自分を求めてくれないことで、自信を失ったり、夫婦関係の破綻を感じたりすることもあるでしょう。

 

では、「旦那が抱いてくれない」ことを理由に離婚は可能なのでしょうか?

 

セックスレスで離婚できるケース

 

日本の法律では、「婚姻を継続し難い重大な理由」がある場合、離婚が認められることがあります。セックスレスがこれに該当するケースもあります。例えば、以下のような場合です。

 

長期間のセックスレスで婚姻関係が破綻している場合

夫が何年も妻と性行為を拒否し続け、話し合いにも応じず、夫婦関係が形骸化している。

 

夫婦のスキンシップが完全になくなり、夫婦としての関係が維持できない状態が続いている。

 

夫が一方的に拒否し、改善の意思がない場合

妻が何度も話し合いを試みたが、夫が一切応じず、無視や拒絶を続けている。

 

カウンセリングや夫婦の改善策を提案しても、夫が協力しない。

 

精神的・身体的な苦痛を伴う場合

セックスレスにより、妻が精神的に追い詰められ、抑うつ状態になってしまった。

 

夫が不倫をしており、そのために妻との関係を持たなくなった。

 

こうした状況では、裁判で「婚姻を継続し難い重大な理由」と判断され、離婚が認められる可能性があります。

 

セックスレスでも離婚できないケース

 

一方で、以下のような場合には、セックスレスを理由に離婚が難しいことがあります。

 

夫婦の関係が良好な場合

夫婦間の会話があり、互いに尊重し合っている。

 

セックスレスではあるが、手をつなぐ・ハグをするなどのスキンシップがあり、夫婦としての絆を感じられる。

 

夫に健康上の理由がある場合

夫が病気や加齢による体力低下でセックスが難しい。

 

うつ病やストレスなどの精神的な問題で、性欲が減退している。

 

妻側にも問題があると判断される場合

妻が過去に夫を拒否していた時期があり、それが原因で夫が距離を置くようになった。

 

妻が日常的に夫に対して批判的で、夫が精神的に委縮してしまっている。

 

このような場合には、裁判で離婚が認められないことがあります。

 

離婚を決断する前に関係の見直しを

 

「旦那が抱いてくれない」ことを理由に離婚が認められるかどうかは、状況によります。

 

長期間のセックスレスや夫婦関係の破綻が明らかな場合は、離婚が認められる可能性があります。

 

一方で、夫に健康上の問題がある場合や夫婦関係が良好である場合は、離婚が難しいこともあります。

 

離婚を決断する前に、まずは夫との関係を見直し、改善できる方法を試すことが大切です。

 

どうしても解決が難しい場合には、専門家に相談し、自分にとって最善の選択を考えていくことが重要です。